人工臓器
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人工心臓の経皮的エネルギー伝送システムの高性能化
岡本 英治三田村 好矩三上 智久
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1990 年 19 巻 1 号 p. 121-124

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抄録

人工心臓用経皮的エネルギー伝送システムの高性能化を行った。1)経皮トランス励磁周波数の共振周波数自動同調機構の開発、2)光通信系の多重化とポンプストローク信号の送信、3)システムの小型化、以上3点の改良を行った。経皮トランス間の距離を変えエネルギー伝送実験を行った結果、共振周波数の変化に対し、共振周披数自動同調機構により経皮トランス励磁周波数は常に42kHzから54k地共振周波数を維持し、最適な周波数でエネルギー伝送を行うことができ、最高伝送効率75%を得た。光情報通信系の多重化は、搬送波を1.25kHz±25OHzと10kHz±3kHzに周波数分割し、それぞれの帯域内でパルス周波数変調方式により実現した。出力電圧信号とポンプストローク信号を伝送した結果、両信号が互いに干渉することなく通信することができ、良好な結果を得た。開発したシステムは、一次側エネルギー送信回路で330ml, 二次側エネルギー受信回路で47mlと小型にすることができた。

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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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