人工臓器
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軸流ポンプの溶血軽減へのアプローチ
穴井 博文荒木 賢二中谷 武嗣脇坂 佳成妙中 義之巽 英介赤城 治彦増澤 徹馬場 雄造江屋 一洋戸田 宏一高野 久輝
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1995 年 24 巻 2 号 p. 341-344

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抄録

軸流ポンプによる溶血を軽減するためにポンプの設計面からの検討を行った。今回は, 設計回転数を, 軸流ポンプが適用される比速度の適正値を逸脱してでも低くするべきか, および案内羽根形状の差が溶血に影響を及ぼすかの2点に関して検討した。設計点の流量5L/min, 揚程100mmHgで, 回転数(比速度m, m3/min, rpm) 14000~26000rpm (758~1407)の4種類のポンプを試作し, 溶血試験を行った。その結果, 溶血は軸流ポンプが適用される比速度(1000~2500)を逸脱してでも低い回転数で設計した14000rpm(758)のものが最も軽度であった。さらに同一のインペラに対し, 羽根枚数および羽根長を変更した4種類の形状の異なる案内羽根を試作し, 溶血試験を行ったが, 溶血係数に明らかな差を生じなかった。今後, ポンプの水力効率の計算および流れの可視化と対照して研究を進める予定である。

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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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