加速度センサによる骨格筋疲労の検出の可能性について検討した. 7頭のイヌで骨格筋フラップを作成し, モック回路に組み込まれたポンプに巻いた後, 前負荷10mmHg, 後負荷30mmHgの条件下で筋にバースト刺激を加えてポンプを駆動させた. 加速度センサは, ポンプと広背筋フラップの間に置いた. 筋刺激開始後1, 3, 5, 10および15分のポンプ拍出量とセンサ出力電圧を測定し, それぞれの1分の値を100%とした百分率で示した. ポンプ拍出量の3, 5, 10および15分後の値は, 1分時の値の56±18%, 42±17%, 30±18%, および22±19%であった. また, 加速度センサの出力電圧の3, 5, 10および15分後の値は, 1分時の値の70±22%, 64±31%, 51±24%および45±23%であった. 両者の間には良好な正の相関を認めた. 加速度センサを用いた骨格筋疲労検出の可能性が示唆された.