人工臓器
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完全埋込型人工心臓用体内バックアップ二次電池のIn vitroおよびin vivo評価
本田 博幸柴 建次越地 耕二村井 剛次増澤 徹巽 英介妙中 義之高野 久輝
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1999 年 28 巻 2 号 p. 362-368

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抄録

体内埋込用のリチウムイオン二次電池を試作してヤギの皮下にリチウムイオン二次電池を埋め込み, in vivoにおける充放電特性, 温度特性等を測定.評価し, in vitroの場合と比較・検討した.その結果, in vivoでは充放電時の電気的特性はin vitroの場合とほとんど差異がないことが確認された.それに対し, 電池ケース表面温度はin vitroにおいて充電時に43.1 [℃], 放電時に42.7 [℃] まで上昇したが, in vivoにおいてはそれぞれ39.8 [℃], 39.5 [℃] にとどまり, 温度上昇はin vivoの場合, 小さく抑制されることが確認された.これは生体内の血流による冷却効果のためであると考えられる.このことより, 今回使用したリチウムイオン二次電池は体内バックアップ用として使用可能な性能を有していることが確認された.

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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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