人工臓器
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小型胸腔内骨格筋ポンプは心拍出量を増加させ, 冠循環を改善するか?
磯田 晋矢野 善己柳 浩正真鍋 隆宏鈴木 伸一岩井 芳弘戸部 道雄RL HammondLW Stephenson近藤 治郎
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1999 年 28 巻 2 号 p. 400-405

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抄録

骨格筋ポンプは体外動力源不要の補助循環装置である. 血栓と破裂を克服すべく小型化した骨格筋ポンプ (1ml/kgBW) の補助能力を評価した. 耐疲労性成犬広背筋で作成した胸腔内小型骨格筋ポンプを下行大動脈に接続し, 心拍に1:1又は1:2で心拡張期に収縮させた. 心拍出量は対照1.26±0.11L/min (mean±SEM), 1:2駆動1.34±0.12L/rnin (p=0.046), 1:1駆動1.37±0.11L/min (p=0.044) と増加した. Tension timeindex (TTI) は対照13.9±0.4rnmHg*sec, 1:2駆動13.3±0.4mmHg*sec (p=0.036), 1:1で13.3±0.7mrnHg*secと減少した. Diastolictensiontimeindex (DTI) は対照18.3±1.8mmHg*sec, 1:2駆動19.0±1.7mmHg*sec, 1: 1駆動21.0±1.9mmHg*sec. EndocardialViability Ratio (EVR=DTI/TTI) は対照1.32±0.12, 1:2駆動1.44±0.13 (p=0.008), 1:1駆動1.60±0.14 (p=0.0015) と増加した. 小型胸腔内骨格筋ポンプは心拍出量を増加し, 冠循環を改善する循環補助能力を持つ事がわかった.

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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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