人工臓器
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恒久的使用を目的とした補助人工心臓用皮膚貫通装置の開発に関する研究
田鎖 治
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1999 年 28 巻 2 号 p. 406-411

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抄録

本研究は恒久的使用の補助人工心臓用皮膚貫通装置の開発を目的とした. 【装置】装置の皮膚貫通部材としては三次元の多孔構築を有する表面構造を備えたハイブリッド炭素複合材料 (FTC) を開発した. 構造的にはケーブルにかかる外力が皮膚貫通部に及ぼないストレス緩衝システムを採用した. 試作した装置はケーブル管, FTCの皮膚貫通部, Titanium fringe (筋層に留置), そしてこれらを連結するTeflon bellowsから成る. 【動物実験】FTCの皮膚貫通材料としての組織適合性評価の基礎実験では子牛に埋め込まれたFTCは術後10日で多孔構造内の炎症細胞がほぼ消退し, 線維芽細胞と新生血管を認めた. 子牛の背中に埋め込んだ皮膚貫通装置は術後約4ヶ月間, 問題なく経過した. 【結語】長期的使用を目的とした人工心臓用皮膚貫通装置の開発を行い, 動物実験で良好な結果を得た.

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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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