人工臓器
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バーチャルリアリティ技術とマイクロマシーニング技術による人工内臓モニタリング
山家 智之小林 信一南家 俊介田林 晄一吉澤 誠福留 明仁田 新一
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1999 年 28 巻 2 号 p. 557-560

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抄録

人工内臓の開発においては埋め込んだ後の適切なモニタリングシステムの開発が不可欠となる. 東北大学では磁気変換技術を応用したバーチャルリアリティの3次元位置センサを応用して, 体内埋込み後のモニターをするシステムの開発と, マイクロマシーニング技術の応用によるマイクロセンサを応用した人工内臓のモニタリングを試みている. VADはサック型とし, ポリ塩化ビニル (PVC) ペーストを用いて整形し, 内面をポリウレタンによってコーティングした. サックに3次元位置測定装置を装着し, サックの収縮を実時間計測する方法論の確立を計った. 独自に開発したプログラムによりサックの収縮の実時間計測システムを開発し, 埋込み型VADのトータルシステムを試作した. 更にVADのカニューラにマイクロ圧センサを装着し, 内面を一体コーティングし, 山羊を用いた慢性動物実験にて長期安定性を確認した. モック循環ではVADとして十分な基本性能を示し, センサの6自由度の精密な実時間計測が可能であった. ベルト装着型のレシーバなどにより, VADを埋め込んだ後の実時間モニターも可能となると考えられた. またカニューラに埋め込んだセンサは一ヶ月後の駆動で安定した計測動作が確認された.

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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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