砥粒加工学会誌
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機械式円振動付与スピンドルを用いた振動外周刃切断方式の基本加工特性評価に関する研究
畝田 道雄塚田 広昌石川 憲一諏訪部 仁
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2006 年 50 巻 4 号 p. 205-210

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抄録

現在,セラミックスや液晶ガラス等に代表される硬脆材料の精密切断が必要とされている.一方,切断の対象材料の大きさもメートル単位長となる大型のものが多く見られるようになっている.これらの切断技術には外周刃切断方式が多用されているが,外周刃の弾性変形等に起因した加工精度の低下が懸念されている.ところで,これまでに著者らによって「振動外周刃切断方式」が提案され,その有効性が示されてきているが,実験の検討対象とした工作物側に振動を付与する方式においては実用性に問題点が指摘されていた.本研究は振動外周刃切断方式の実用性の向上を目的に,外周刃側に振動を付与する方式の検討を行うものである.本論文では,製作した機械式円振動スピンドルを搭載した外周刃切断装置の概要を述べるとともに,本装置によって得られた基本的な加工特性について検討した結果を述べる.

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© 2006 社団法人 砥粒加工学会
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