30 巻 (1975) 4 号 p. 583-588
Aspergillus fumigatusならびにCandida albicansから分離した糖-蛋白体,精製多糖体を抗原として,各菌体感作モルモモット(各菌体を,それぞれFreund's complete adjuvantとともに足蹠に注射したもの)において,次の免疫反応を検討した。
1) A. fumigatus, C. albicans各菌体感作モルモットの皮内反応は,糖-蛋白画分により強く惹起されるが,精製多糖体では惹起されなかつた。
2) 各菌体感作動物の脾細胞を用いて,マクロファージ遊走阻止反応を行つた結果,i)遊走阻止活性は,対応する糖-蛋白体,ならびに精製多糖体のいずれの抗原を用いても認められた。ii) A. fumigatus多糖体(galactomannan)を希酸水解し,側鎖のgalactofuranosideを除去した画分での遊走阻止活性は認められなかつた。また,A. fumigatus galactomannanならびにC. albicans mannanを過沃素酸々化してえられた画分においても,遊走阻止活性は認められなかつた。iii) C. albicans多糖体を,加酢分解してえたオリゴ糖(mannotriose, mannohexaose)で前処理した感作脾細胞において,mannanの遊走阻止活性は,mannohexaoseにより強く阻害された。