日本細菌学雑誌
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Toll-like receptor の生体防御における役割とそのシグナル伝達機構
竹内 理審良 静男
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2004 年 59 巻 4 号 p. 523-529

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抄録

自然免疫は再構成を必要としない受容体により病原体成分を認識し初期応答を惹起する。Toll-like receptor (TLR) ファミリーはショウジョウバエ Toll の哺乳類ホモログとして同定され, 様々な細菌及びウイルス構成成分を認識する事が明らかとなってきた。現在までに11の哺乳類TLRが報告されておりTLR10を除くTLRの機能がノックアウトマウスの解析などから明らかとなってきた。病原体成分による刺激に対しTLRは細胞内のTIRドメインを介して細胞内シグナル伝達系路を活性化し炎症に関わる遺伝子発現を誘導する。各TLRは共通する部分は有るもののそれぞれ特徴的なシグナル伝達系路を活性化させ, 病原体に適応した反応を惹起する。TIRドメインを持つ細胞内アダプター分子がこれらの反応の特異性を規定していると考えられている。本稿では各TLRの機能, 及びTIRドメインを持つアダプター分子の役割について, ノックアウトマウスの表現型を通じ概説する。

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