インフラメンテナンス実践研究論文集
Online ISSN : 2436-777X
B.技術とプロジェクト
摩擦ダンパーを用いた既設橋脚の地震時損傷制御技術の適用
波田 雅也山﨑 彬牛島 栄蔵治 賢太郎松原 拓朗右高 裕二山本 一貴
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2022 年 1 巻 1 号 p. 261-268

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抄録

 筆者らは,完全剛塑性型の履歴特性を有する“ダイス・ロッド式摩擦ダンパー”を橋梁構造物の上下部接続部に設置することで,レベル1地震動に対して固定支承の条件を満たし,レベル2地震動により生じる慣性力を一定値以下とし,橋脚の損傷を制御する橋梁耐震技術を提案している.本論文では,その技術概要について述べた後,本技術を実際の橋梁耐震補強工事に適用した事例について示す.当該工事では,レベル2地震動時における橋脚基部の応答曲率が補強前に比べて約6割低減する等の補強効果が得られた.また,当該工事で適用した1,000kN級摩擦ダンパーに対して実施した高速載荷実験の結果,摩擦ダンパーが設計時に想定した通りの履歴特性とエネルギー吸収性能を発揮することが確認された.

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© 2022 公益社団法人 土木学会
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