2005 年 2005 巻 780 号 p. 780_15-780_25
連続体の破壊解析法として, 新しくFEMとDEMの結合解析法を提案する. 提案する解析法は, 3つの個別要素を1つの正三角形有限要素で結合したものである. 連続体の破壊は, その材料特性に応じた適切な式により有限要素の応力もしくはひずみで判定され, 有限要素の破壊後は, 当該要素は消滅しその節点を中心とした3つの個別要素が生成される. 提案する解析法の有効性は, 種々の材料特性を有する連続体の静的, 破壊および再接触解析により検証されている. さらに, 提案法の1適用例として, 盆状基盤を有する不整形地盤の動的応答解析を行い, 求められた地盤変位分布から地中管路の被害推定を試みた.