2005 年 2005 巻 785 号 p. 785_123-785_132
細粒分含有率の異なる砂礫材料について, 三軸試験機を用いた非排水せん断試験を行い, 細粒分含有率や相対密度が砂礫の非排水せん断特性に与える影響を調べた. 非排水繰返し載荷試験および単調載荷試験結果から, 液状化強度および単調載荷時の最大偏差応力は, 同程度の相対密度を有する供試体においても細粒分含有率が0%から10%まで増加する間に大幅に低下することがわかった. このように砂礫に非塑性細粒分が混入した場合, 地震による繰返し載荷時や単調載荷時の非排水せん断特性が大幅に変化するので, その影響を適切に評価することが重要であることが明らかになった.