土木学会論文集
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和文論文
普通強度から高強度までの構成材料を用いたRC柱の一軸圧縮実験と圧縮破壊エネルギーを介したコンファインドコンクリートの平均化応力-ひずみ関係
秋山 充良洪 起男鈴木 将佐々木 敏幸前田 直己鈴木 基行
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2005 年 2005 巻 788 号 p. 788_81-788_98

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抄録

普通強度から高強度までの構成材料を用いたRC柱の一軸圧縮実験を行い, 各実験因子とコンファインド効果の関係を考察した. 一軸圧縮実験を行う際には, 供試体中央位置にひずみゲージを貼付した異形角型アクリル棒を埋め込み, ポストピークで現れるひずみの局所化領域を実測している. そして, 一軸圧縮実験で得られたデータをもとに横拘束効果指標を定義し, これを用いたコンファインドコンクリートの平均化応力―ひずみ関係を提案した. 提案モデルは, コンクリート圧縮強度130 N/mm2, 横拘束筋降伏強度1450 N/mm2程度までを用いたRC柱に適用可能なものであり, さらに, 圧縮破壊エネルギーを介していることから, ひずみの平均化長さの設定に関わらず使用できるなど, 既往のモデルに比べ高い汎用性を有している.

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© 2005 公益社団法人 土木学会
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