土木学会論文集
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和文論文
積雪寒冷地における凍結防止剤の最適散布量決定に関する基礎的研究
内田 賢悦加賀屋 誠一
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2005 年 2005 巻 800 号 p. 800_87-800_100

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抄録

本研究では, プロビット型SUEによるマルチモーダル配分モデルを構築した. 自動車交通, バス交通, 軌道系交通機関がモデル内でとりあげられており, それらの相互作用も表現されている. さらに, このモデルを適用し, 積雪寒冷地における凍結防止剤最適散布量を決定するモデルを提案した. 凍結防止剤の散布は, 道路のサービスレベルを向上させるため, 旅行者は凍結防止剤散布量に対応して交通機関選択・経路選択を行うものと考えられる. したがって, 凍結防止剤最適散布量問題は, 散布量に対する旅行者の反応をプロビット型SUEとしたNetwork Design Problem (NDP) として定式化している. 最後に, 簡単なテストネットワークを用いた計算例を示している.

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© 2005 公益社団法人 土木学会
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