2005 年 2005 巻 801 号 p. 801_185-801_196
橋梁用ゴム支承は, 熱酸化劣化により, 剛性が増加し変形性能が低下することが知られている. しかし, ゴム支承の長期劣化特性に関する基礎的データは少なく, ゴム材料の物性変化の定量評価やゴム支承の長期的な性能変化を考慮した設計法は確立されていない. 本研究は, 橋梁用ゴム支承に用いられる天然ゴムを対象に, 劣化因子として最も重要な熱酸化劣化特性を加熱促進劣化実験により明らかにした. また, 実験結果から, 任意の環境下での橋梁支承用天然ゴム材料の物性変化を予測する手法を構築した.