2005 年 2005 巻 805 号 p. 805_25-805_33
本研究の目的は, 円盤型剥離破砕刃によるコンクリートの端面掘削方式を使用して, コンクリート破砕機の切削能力の向上, 比エネルギーの減少により, その破砕効率を向上させることである. 切削ドラムに円盤型圧壊破砕刃と剥離破砕刃を配設した自重490kN級の新しいコンクリート破砕機を設計開発するため, 室内モデル実験を行った. その結果, 切削ドラムに作用する最大水平抵抗力, 最大鉛直方向力および最大トルクはコンクリート強度と切削深さの増加とともに増加すること, および単位体積当たりの切削仕事量である比エネルギーは, コンクリート強度が増加するとともに大きくなるが, 剥離破砕刃が効果的に作用する範囲においては切削深さの増加とともに減少することが判明した.