2005 年 2005 巻 805 号 p. 805_35-805_45
画像計測法を斜面の変位の検知に応用し, 要求される計測精度 (ターゲットの空間座標の標準偏差) と計測感度 (第1種, 第2種の誤り確率のバランス), 及び計測の信頼性 (大誤差を検知できる観測の冗長度) を与える撮影形態を議論した. これら計測の品質に影響する観測網の強さを評価する一連の式を導き, 幅30mの斜面において2mm程度の変位を検知できる撮影形態を, 現実的な候補をあげて評価した. 評価は模型を作って行い, 3箇所から4枚ずつ計12枚の撮影でほぼこの条件を満たす精度, 感度, 信頼性が得られることが分かった.