1992 巻 (1992) 449 号 p. 107-115
本論文は, 交通渋滞に応答する自動車通勤者の出発時刻決定行動を記述するモデルを提案するものである. モデルは, 通勤者が, 渋滞に伴う走行速度の低下の関数である非効用と, 実質消費時間 (出発時刻から到着すべく指定された時刻までの時間) の和を最小化するように, 出発時刻が選ぶと仮定している. モデルは, ある工場の勤務者の出勤行動をよく再現した. このモデルは, すでに提案され, 公共交通機関を利用する通勤者に適用されている一般化出発時刻モデルを補完し, 自動車通勤者の行動を公共交通機関利用者の行動と整合的に記述するためのステップとなるものである.