土木学会論文集
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薬液注入条件の違いによる填充率の分布に関する室内実験
熊谷 浩二須藤 良清柳澤 栄司
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1994 年 1994 巻 499 号 p. 69-76

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抄録
薬液注入工法において, 填充率は注入量算出や改良効果判断の基準になっている. この填充率の分布を検討するため, 注入条件を変えて浸透注入および割裂注入を生じさせて, 固結砂内部および未固結部から採取した試料について, 化学分析により非晶質シリカを測定した. その結果, 完全に浸透固結した場合は, 填充率が80~120%と均質であり, 未固結部分に薬液成分は見られなかった. しかし, 割裂注入が卓越すると填充率分布がばらつき, かつ未固結部にも薬液成分が逸散しているのが見られた.
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© 社団法人 土木学会
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