抄録
貿易不均衡を是正するための特定経済開発や産業構造の高度化のために多国間の相互依存関係を分析することは重要である. 本研究ではアジア国際産業連関表を用いてAPEC4ヵ国間の産業と貿易の相互依存関係をFSM法を用いて分析を行い, 貿易不均衡を是正するための政策の検討を行った. 多国間においては産業部門間, 貿易品目間に大きな格差が存在するため, 評価指標の選定, 構造化のためのしきい値の選定は特に工夫を行った. 本研究の結果, 日本, 米国, 韓国, フィリピン各国の, また各国相互間の産業構造・貿易構造が明らかになると共に, 各国で育成すべき産業が明らかとなった.