1995 年 1995 巻 528 号 p. 179-189
空域制限のある軟弱地盤地域での経済的な吊形式橋梁の模索という観点から, 中央スパン500m規模までは斜張橋および吊橋の主桁断面には応力上の余裕があることに着目し, 主塔高さが低く, 側径間に大きなアンカーブロックを必要としない, 吊橋と同程度の主塔高の自定式斜張橋および自定式吊橋の構造特性を把握することにより, 中央スパン500m規模の自定式吊形式橋梁としての両形式の適用可能性について検討を加えた. その結果, 両形式とも経済的で充分な安全性を有していること, 耐風性, 耐震性の面でも問題のないこと等が明らかとなった.