明石海峡大橋の主ケーブルには, 工場で製作されたプレファブ平行線ストランドを現場で束ねて主ケーブルとするPWS工法が採用された. ストランドを構成する亜鉛メッキ鋼線の引張強さは180kgf/mm2であり, 従来のものより20kgf/mm2高強度となっている. ケーブルバンドには従来の鞍掛けバンドに加えて, ピン定着式バンドが採用された. また, ハンガーロープには, 工場でポリエチレン樹脂およびフッ素樹脂により二重の防食被覆がされたPWSハンガーが新たに採用された. これらの製作物は, 新構造・新材料であるとともに, 種類・量とも過去の実績を大幅に上回った. 本報告は, これら製作物の構造的特徴, 製作方法, 品質管理などについて説明したものである.