1996 巻 (1996) 532 号 p. 67-75
本研究は, 粒度分布を調整したセメント系材料を用いることにより, 現状の粉体系高流動コンクリートに必要とされる多量の粉体量を低減することを目的とした. 研究は高流動コンクリートの基本性状を満足するためのモルタル部分の降伏値・塑性粘度の範囲を調べ, その範囲に入るために必要な粉体量の下限値と粒度分布特性の関係を明らかとした. そして, 最も粉体量を低減できる粒度分布特性を持ったセメント系材料を用いて高流動コンクリートを製造し性能の評価を行なったものである. その結果, 通常のコンクリートと同程度の単位セメント量で高流動コンクリートの製造が可能であることがわかった.