1996 巻 (1996) 533 号 p. 205-214
都市域において浸水が生じているような場合の雨水流出状況の解析には不定流モデルが用いられるが, 流域や管きょのモデル化が複雑であり, 計算時間も長い. こめため, ポンプ場等の制御のための流出水量予測には修正RRL法が用いられているが, 浸水の発生を考慮できないという問題がある. そこで, 等到達時間域設定方法の改良, 管きょの流下能力を考慮した流入ハイドログラフ算出方法の改良を行い, 浸水発生時における流出解析を修正RRL法によって行えるようにした. その結果, プライスマン・スロットの手法を応用した不定流解析に比較して約1/10~1/20の計算時間で浸水発生時の流出解析が可能であり, 推定した浸水発生域も不定流解析の場合と大差ないものであることを明らかにした.