1996 巻 (1996) 543 号 p. 141-152
超電導磁気浮上式鉄道の構造物に用いる鋼材には, 超電導磁石を搭載した車両が通過する時, 移動する磁界によって鋼材内部に電流が誘起され, 磁気抗力と言われる走行抵抗やエネルギー損失が発生する. そのため, 磁気抗力をある限度内に抑えることが要求されている. 本研究では, 磁気抗力を定量的に評価しその低減対策を確立する目的で, 実験的および解析的な検討を行った. その結果, 有限要素法を利用して低磁性鋼の磁気抗力を近似的に解析する手法を示した. また, 実験および解析により鋼材の磁気抗力の特性について検討し, 設計上考慮すべき低減対策を示した.