1997 巻 (1997) 555 号 p. 15-26
近年の情報通信技術の進歩に伴い, さまざまな交通情報提供の影響を考慮した交通行動分析の枠組みが必要とされてきている. 本研究では, こうした交通情報提供の影響を分析するに当たり, 個人レベルでの情報提供に対する反応や不確実性に対する評価構造に着目してモデル構築を試みた. 初めに, 交通情報提供の影響を分析するに当たっての従来の非集計交通行動モデルの問題点をまとめた上で, その改良方法として, 一般化平均概念を用いた過去の利用経験に基づく経路の所要時間見積りのメカニズムを表現するモデル, 複数の評価属性の代替性を考慮した目的地選択行動を表現するモデルを構築した. その上で, これらのモデルをアンケート調査に基づくSPデータに適用することによってその適用可能性について検討した.