1997 巻 (1997) 558 号 p. 45-60
実流域の流域地形構造にできるだけ忠実な分布型降雨流出シミュレーションモデルを構築することを目的とし, 数値地形情報を用いて雨水の流動場を三角形要素網によって自動的にモデル化する手法を提案する. 本手法は, 単に流域を三角形網で覆うのではなく, 三角形網間での雨水の授受を扱うことができ, かつ河道網構造を認識する形で三角形網を構成することに特徴がある. ここでは, 流域地形の数理表現手法における本手法の位置付けを明確にし, 流出場のモデル化のための計算機アルゴリズムおよびその実流域への適用例を示す.