土木学会論文集
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ダム湖集水域における水田からの殺菌剤の流出量と流出特性
永淵 修井上 隆信海老瀬 潜一浮田 正夫
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1997 年 1997 巻 566 号 p. 49-60

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抄録

1992年, 1993年にRダム湖の流域で詳細なフィールド調査を行い, 4種の水田施用殺菌剤の河川への流出特性および流出量を明らかにした. 水溶解度の大きいピロキロンの流出特性は, 散布直後の晴天時と降雨時にピークを持ち, 他の殺菌剤は降雨時に流出するパターンであった. また, 散布量が把握できたピロキロンの流出率は15~20%であった. ピロキロンの流出特性について, 水田内および河川内での挙動を検討し, 田面水中の濃度変化は一次反応速度式に従うことを明らかにした. この結果を分配平衡モデルであるファガシティモデルに組み込み, 大部分が水相に存在することを確認した. これらの結果を物質収支式に代入することにより, ピロキロンの散布後の晴天時の流出量が全流出量の50~60%に達することを確認した.

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