1997 年 1997 巻 566 号 p. 61-69
活性炭, ゼオライトを微生物付着担体として用い, 吸着機構と生物学的変換機構の両機構を反応器内で活用しうる生物活性炭反応器と, 生物ゼオライト反応器とを結合させた処理法を開発し, 汚泥乾燥スクラバー廃水の処理への適用を試みた. 操作因子として単位担体量あたりの負荷率が重要であり, 4mgN・(gZ・d)-1までかけることができること, また脱窒槽においては7mgN・(gGAC・d)-1の範囲までは, 酸化態窒素負荷率に対する有機物負荷率の比が2mgC・(mgN)-1以上のケースにおいて90%以上の酸化態窒素除去が得られることを示した. また無酸素槽のORPを-150~-250mVに制御することの重要性が示された.