土木学会論文集
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湾奥水域における水質の時空間変化の解析
松梨 史郎
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1997 年 1997 巻 573 号 p. 93-110

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抄録
富栄養化した湾の奥部水域として, 東京港を対象に水質のシミュレーションを実施し, 実測値と照合するとともに, 各水質の移流・拡散項および化学・生物学的変化項の時空間変化の比較を行った. その結果, クロロフィルaについては, 暖候期の増殖と寒候期の減衰が示されるとともに, 場所によってプランクトンの増大する要因が異なることが確認された. CODについては, クロロフィルaの変化に類似した時空間変化の特性が再現されており, 植物プランクトンの影響を強く受けていることが推察された. また夏季の下層で貧酸素化が進行している場所では, 底泥による酸素消費や有機物の分解等により, エスチャリー循環による沖合からの豊酸素の供給では補えないほど, 酸素の消費が生じていることが認められた.
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