1997 巻 (1997) 577 号 p. 205-215
本研究では逆解析を行う際の未知量の設定を, 観測情報などの問題の特性に合わせて自動的に行う方法の提案を行った. 逆解析を未知パラメタ空間の基底ベクトルの展開係数の推定問題と考え, 1) 基底ベクトルを未知パラメタの事後の共分散行列の固有ベクトルから定め, 2) 情報エントロピーをもとにした基準により逆解析の対象とする基底ベクトルの数, すなわち, 未知パラメタ空間の部分空間の次数を決め, 3) その部分空間を構成する基底ベクトルの展開係数を逆解析し未知パラメタを推定する. 提案手法による数値計算例を示し, 与えられる観測情報の量や質に応じて逆解析の対象となる部分空間の次数やその基底ベクトルが決められることを示した.