1998 巻 (1998) 599 号 p. 143-153
埋設ジョイントの舗装体には, 橋軸方向の桁の伸縮変位と桁のたわみによる端部の回転変位が外的な変形作用として働くことになる. 伸縮変位は変位量としてかなり大きいものであるが静的に作用し, 回転変位はひずみ速度が速い動的な作用であるが変位量は非常に小さい. 現在の設計法では, 主に桁の伸縮変位に基づいて埋設ジョイントの型式や断面寸法が決められており, 桁端部の回転変位についてはほとんど考慮されていない. 本研究は, 桁の回転変位を実橋において調査するとともに, 動的な変形作用に対する格子パネルを用いた埋設ジョイントの疲労抵抗性を評価し, 埋設ジョイントに対する桁端部の回転変位の影響について検討した. 回転変位の影響は, 実橋での測定と疲労試験の結果に基づいた寿命予測をケーススタディとして行うことによって評価した.