1998 巻 (1998) 603 号 p. 35-44
土の間隙構造を表現する重要な要因である間隙径分布の計測手法として, 筆者らが提案した「空気圧入法」は, 複雑な間隙構造を毛管の集合体とみなす毛管モデルの仮定に基づいている. 本論文では, この圧入法による間隙径分布と水分特性曲線から推定する「水分法」によるものを対比した. その結果, 水分法による間隙径分布に較べて, 圧入法によるものは粒度に関係なく分布範囲が狭く均等な分布型となること, 平均間隙径は9割程度の大きさとなることが判明した. そして, 手法の原理的相違性の観点から両手法による間隙径分布について考察し, 関係付けを試みるとともに, 圧入法における空気通過最小圧は, 水分特性曲線から得られる空気侵入値の6割程度の大きさであることを認めた.