1999 巻 (1999) 618 号 p. 53-60
本研究では, 同一個人のRPとSPなどの複数データを用いて離散型選択モデルを推定する際に, 推定されるべきモデルの誤差項に内在する系列相関項を陽な形で算出する理論的, かつ実用的な手法を提案する. 立地行動と手段選択行動という2種類のデータによるモデルの適用可能性の検証を行った結果, RP/SP同時推定モデルやRP/SP同時推定に状態依存項を導入したモデルよりも尤度比や的中率などの適合度指標の値がかなり向上すると同時に, 各説明変数の統計的有意性も向上する結果となった. また, 系列相関項と状態依存性項との重共線性の存在を実証的に説明した.