2000 巻 (2000) 645 号 p. 307-320
岩盤内には必ずと言ってよいほど不連続面が存在し, その面のせん断特性は岩盤全体に大きな影響を与える. よって, 岩盤を対象とした土木構造物の設計を行う場合には, その特性を十分に理解しなければならない. 一般に, 岩のせん断特性を調べる室内試験として, 一軸圧縮試験, 三軸圧縮試験などが行われるが, その試験結果だけでは岩盤不連続面のせん断特性を総合的に判断することは不十分である. 滑らかな不連続面と粗い凹凸を有する不連続面では, すべりを生じさせるために必要な力の大きさが異なることは明かであり, その面の凹凸を計測することはせん断特性を考える場合に必要不可欠である. よって, それらの問題を解明するため, 岩石一面せん断試験装置とラフネス計測装置を開発し, それらの装置の有用性を示した.