2000 巻 (2000) 649 号 p. 61-66
一般座標系で記述した2次元浅水流方程式を MacCormack 法で差分化し, 単純化した盆地状地形の洪水流を解析して妥当な結果を与える方法を見出した. 即ち, 2方向に分割した差分スキームの演算子の組み合わせについて3つの場合を検討し, 差分方向を同一にした2つの場合では打ち切り誤差が累積して, 解析結果に方向性を持った偏りが現れることを指摘し, これを避けるには交互に差分方向を変える組み合わせが有効であることを明らかにした. この方法によれば, 同一の地形に2種の構造の異なった計算格子を適用しても同じ結果を得ること, 流入支川や掘削河道がある場合でも安定的に計算できること, さらに, 人工粘性の分布が流況とよく対応していることを示して, 提案した数値モデルが高い適用性を持つことを検証した.