抄録
本研究では, 世帯内での自動車の割り当てと車種選択は密接に関係していること, また, 年間走行距離は車種や主な運転者の属性に大きな影響を受けるとの認識のもと, 車種・メインドライバー選択モデルと年間走行距離モデルを構築した. 事例分析の結果, 2台保有世帯においては自動車取り替え更新時に自動車の再配分が行われている事, 特定の車種分類に対する嗜好性が存在し, 同じ分類に属する自動車を購入する傾向にある事, および, 各自動車の利用が相互に負の影響を及ぼす事が示された. 一方, 1台保有世帯では年間走行距離に車種が影響を及ぼしているものの, 2台保有世帯ではそのような傾向が確認されず, 主に通勤や自由活動での利用等のメインドライバーによる需要のみが年間走行距離を規定する事が示された.