抄録
キャピラリーバリアに関する降雨浸透実験の実験結果を土壌不飽和浸透理論を基にした数値計算モデルで模擬した. キャピラリーバリアは上部に砂層, 下部に礫層を有する二層構造であるが, 上部砂層には不飽和浸透理論式, 下部の礫層には膜状流れ式を適用した. 作成した計算モデルを用いて実規模でバリアの構造や上部層材料の粒度等を変化させてバリアの排水能力を増大させる方法について検討した結果, (1) 斜面の最下流端で上部層を下方へ引き込む効果はある深度で一定となる. (2) 上部砂層には, フィルター基準を満たす範囲で粒径の均一な砂を用いるほど効果が高い. (3) 上部層下端の毛管ポテンシャルが境界面の毛管ポテンシャルに達するまでの水量であれば浸入水の100%を側方排除可能であることがわかった.