抄録
建設工事における濁水処理工程から発生する脱水ケーキは, 完熟堆肥等の有機資材を混合することで物性改善を施し, 植物が生育し得るような土壌緑化基盤材として再利用することが可能である. 原料となる脱水ケーキは, 発生源が異なるとその物性が大きく異なる. このような初期物性の異なる脱水ケーキに対して, 有機資材混合による改良方式を適用させるために, 脱水ケーキの具備すべき初期条件をいくつか明らかにした. すなわち, 有機資材の嫌大分解を防ぐためには脱水ケーキの含水比を液性限界値以下にすること, 土壌微生物の活性を促進させるためにpHを9以下にすること, 改良土の物性を適切な値にするためには脱水ケーキの初期含水比がより低い方がよいこと, などが判った.