土木学会論文集
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都市型廃棄物を原料として製造されたセメント硬化体の細孔溶液組成
河合 研至松本 健一田澤 榮一横山 滋
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2002 巻 (2002) 704 号 p. 163-172

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抄録

原料の約50%に都市型廃棄物を利用して製造されたセメントは, 普通ポルトランドセメントと比較して, C3Aと塩素が概して多く含まれる. 塩素が多いことから, 鉄筋コンクリートに適用した場合には, 鉄筋腐食を引き起こすことが懸念されている. 本研究では, セメント硬化体に含まれる細孔溶液に着目し, 細孔溶液の組成ならびにその経時変化の観点から鉄筋腐食の可能性について検討を行った. その結果都市型廃棄物を原料として製造されるセメントでは, 細孔溶液中の塩化物イオン濃度が普通ポルトランドセメントの場合と比較して高くなるものの塩化物イオン濃度と水酸化物イオン濃度の比は低く, 鉄筋が腐食する指標とされる値は大きく下回ることが明らかになった. これらより, 鉄筋腐食の可能性に関しては, 普通ポルトランドセメントと同様に考えてもよいと考えられる.

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