2002 巻 (2002) 704 号 p. 173-186
低水結合材比の高強度コンクリートの内部組織の形成過程を蛍光顕微鏡観察および走査型電子顕微鏡観察により明らかにし, その特徴と自己収縮拘束特性の関係を考察した. 自己収縮拘束特性の試験方法としては, 独自に作製したコンピューター制御式一軸引張型拘束収縮試験装置を使用し, 拘束応力の発現およびクリープによる応力緩和の定量的な評価を行った. 密封養生された高強度コンクリートは, 若材齢においてはその内部組織は全体的に多孔質であり, さらに局所的により多孔質な領域が存在する. 若材齢においては, シリカフュームコンクリートは普通コンクリートよりも単位引張クリープは大きく, これはCSHゲル量の増大とセメントゲル中のハドリー粒子の存在と関連すると推定される.