土木学会論文集
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Print ISSN : 0289-7806
亀裂を有する岩盤における粘性流体による水圧破砕新規亀裂造成メカニズムのAE測定による検討
中山 芳樹石田 毅大池 泰弘水田 義明
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2002 巻 (2002) 715 号 p. 345-356

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抄録

2軸載荷状態の花陶岩供試体にまず水で水圧破砕亀裂を造成し, これを既存亀裂とみなし, 次に最大及び最小拘束圧の載荷方向を逆転させ, 水の80倍の粘度を有する油を用いて水圧破砕を行った. その結果, 既存亀裂と直交する最大加圧方向に新規亀裂が造成された. 圧力の経時変化は, 3回の小さな圧力低下の後, 4回目に大きな圧力低下を示した. AEの震源決定結果から, 最初の3回の圧力低下は孔内に残っていた水が既存亀裂に浸入したため, 4回目の大きな圧力低下は新規亀裂が造成されたためと思われた. 以上のことから, 亀裂を有する岩盤においても粘性の高い流体を用いれば, 最大地圧方向に新たな亀裂を造成して地圧を測定できること, またその際孔内に残留している水が破砕に影響を与えることがわかった.

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