2002 巻 (2002) 715 号 p. 357-367
本研究は, 砂質土地盤および粘性土地盤において実施した実物大単杭 (場所打ち杭, 径80cm) の大変形水平載荷実験の結果について述べるものである. 実構造物では杭頭の回転が拘束されている場合が多いが, この点を考慮して単杭を載荷した実験例は少ない. 有限長の杭に分類される短尺の杭は, その挙動が底面の回転等に影響され, 大変形領域までの評価が難しいなどの課題がある. さらに, 性能設計を行う上では, 杭の終局挙動を精度良く把握することが重要である. 本研究では単杭の杭頭回転固定条件を再現できる装置を用い, 砂質土地盤および粘性土地盤中の長さを変えた杭の大変形終局挙動を把握した. さらに粘性土地盤では杭頭自由条件の実験も行った. これらから, 地盤, 杭長, 杭頭条件の違いによる実物大単杭および周辺地盤の終局挙動の差異を考察した.