ダム基礎岩盤の透水性は, ルジオン試験により評価され, 1ルジオン≒1×10-5cm/sとして透水係数に換算されることが多い. しかしながらこの透水係数は, 試験時に岩盤内の流れが層流である場合に限り有効である. 開口割れ自を有する節理性岩盤においては, ルジオン試験時に乱流が発生しやすくその際得られるルジオン値は層流状態での換算ルジオン値に比べ過小評価される傾向がある. 本研究ではダム調整池からの浸透流に関する計測結果を踏まえ, 実岩盤での各種試験・調査による透水性評価や浸透流解析による検証を通じて以上の問題点を具体的に明らかにし, 層流状態での透水性評価について, 種々試験法の有効性, 適用性を示すものである.