抄録
本研究では, 材料の破壊プロセスの追跡, あるいは破壊モード予測手法として定評のあるラチスモデルに着目し, RC構造までの破壊現象までを再現できるよう修正を加えた解析手法を提案し, 数値解析を通してその適用性の検証を行った. 本解析手法では, RC構造をモルタル, 粗骨材, 骨材界面, 鉄筋そして鉄筋界面の5つの領域に分類し, 各領域ごとに単純な材料モデルを与えることにした. また, コンクリート材料におけるモルタルと骨材の非均質な幾何形状を正確に表現するために, コンクリート断面の実画像から解析モデルを作成した. 数値解析では, コンクリート材料試験からRC構造までの広汎な解析対象に対しても現実的なクラック進展挙動が再現されている.