2003 巻 (2003) 735 号 p. 1-13
本研究は, 山岳トンネル補助工法として多用されているウレタン注入工法の設計に関する基礎的資料を得るために, 特に異なる地山条件下でのウレタン系注入材の固結特性に関して検討を試みた. 本研究では, 先ずウレタン系注入材の粘度と地山の透水性に着目し, 固結形態に関する機構について考察した. また室内試験では, 模擬地山の透水係数およびウレタン系注入材の発泡倍率をパラメータとした実験を実施し, 固結形態の観察を行った. さらに様々な地山特性を有する環境下において, ウレタン注入実験を試みた. その結果, 地山の透水性によりウレタン系注入材の注入・浸透過程は異なり, 生成される固結体の形状も異なることが確認され, 地山の透水係数を用いることで固結体の形状を概略的に予測できることが判明した.