土木学会論文集
Online ISSN : 1882-7187
Print ISSN : 0289-7806
ISSN-L : 0289-7806
二次元重み付差分法の浅海流への適用
中村 直史加納 正道空閑 幸雄
著者情報
ジャーナル フリー

2003 年 2003 巻 747 号 p. 125-134

詳細
抄録
重み付差分法 (WFDM) は, 領域内を不規則四辺形の格子網で覆うことで複雑な形状の閉鎖性水域を数少ない分割で表現できる. また, 本法では, 考える点上の関数値を, その周辺格子点の関数値の重み付加算式で表示し, 次に, 基礎式を満足する変数の有限個の多項式を重み付加算式に代入して得られる重み (数個) に関する連立一次方程式を求め, これを解いて重みを決定するものである. 本報は, 重み付差分法による数値解が, 厳密解との比較により, 精度が良いことを示し, また, 幾何学的に複雑な地形かつ広大な干潟の出現する水理模型における浅海流方程式の潮流解析に適用可能な二次元重み付差分法を開発し, その解析方法および重み付差分法解が水理模型実験解の高い再現性を示すことについて述べたものである.
著者関連情報
© 社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top