土木学会論文集
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近世城下町大坂の下船場地区における城下町設計の論理
池田 佳介阿部 貴弘篠原 修
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2004 年 2004 巻 758 号 p. 97-116

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抄録

本研究では, 堀川開削による低湿地開発がすすめられた大坂下船場地区における設計論理の解明を目的として, 堀川や下水路網などのインフラ整備の観点から, 近代測量図の計測による定量的分析を行い, 以下のような分析結果を得た. 1. 下船場地区では, 船場, 島之内地区の設計論理とは異なり, 堀川を微低地に開削することが優先され, この堀川が町割の基軸となっていた. 2. 既存研究で示されている道頓堀川及び長堀川におけるセット開発のモジュールを検証し, 既存研究とは異なるモジュールが存在した可能性を指摘した. 3. 道頓堀川以降に開削された各堀川についても, 商人をはじめとした開削者によるセット開発が行われた可能性の高いことを示した. 4. 各堀川の開発完了後に残された土地の設計単位を明らかにし, さらに下船場地区全域の開発過程を整理した.

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