土木学会論文集
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非局所型ボクセル有限要素法の開発とその破壊挙動解析への適用
浅井 光輝山岸 道弘寺田 賢二郎永井 学志
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2004 年 2004 巻 759 号 p. 233-245

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抄録
従来のボクセル解析における材料界面での人工的な応力振動を回避するために積分平均化理論を導入する非局所型ボクセル有限要素法を提案し, 任意方向に進展する不連続面の取り扱いが簡便であるエレメント除去技術を導入して不連続面進展解析手法へと拡張する. 非局所変数の算定方法, 破壊基準, 不連続面進展の解析アルゴリズムなどについて述べた後, 数値解析例を示して手法の妥当性・適用性を検証する. 特に, 材料界面における応力振動の問題だけでなく, 要素除去に起因する要素寸法依存性に対しても積分平均化理論を適用して算出する非局所ひずみ・応力が有効に機能することを示す. また, コンクリート材料のような非均質脆性材料を想定して, 微視的な非均質性に起因した不連続面進展挙動やその強度特性を表す2軸破壊包絡線の再現を試みる.
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© 社団法人 土木学会
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